ゼミの友達に借りて読んでみました。
嶽本野ばら。下妻を書いた人って言えば、わかるんかな?
はじめのところから、文章のキレイな作家だな、と。
『ねぇ、君。雪が降っていますよ。』
この1文でわかるように、ずっとですます調なんです。
丁寧な言葉だったら、いいってもんじゃないんだけど、
この人のは本当に、キレイな文章の一言しかでてこない。
ずっと、語りかけるような口調で地の文は展開されていきます。
ゆったりした、優しい感じの語り方です。
ただ、きっと好き嫌いはわかれるだろうな~。
ゴスロリとか、そういう感じの女の子が多いんです。
それから、性描写の多い作家と言われてます。
この「ミシン」はそんなでもないと思うんだけど・・・・。
破滅的なストーリーが多いともいわれてるらしい。
うーん、まあ、常識的ではないかな?
至高の愛とでも言うんでしょうかね。
特にミシンのラストとかね。
「私の為だったら、親、兄弟を殺せるくらいに好き?」
って、こういう感じですね。
あたしは、結構、こういう破滅的なストーリーも好きですね。
理解できないけど、オモシロイとは思うし。
あ、そうそう。
あたし下妻に興味なかったから知らなかったんだけど、
この嶽本野ばらって男なんですね。
野ばらって名前だけで女だと思ってたんですけど。
ちょっとびっくりデス。こんな繊細な文章が男のものだったとは。
もう少し、この人の読んでみたいな~って感じです。
ホント、最近の中ではびっくりするほど文がキレイです。
ちょっと破滅的なストーリーも大丈夫な人にはお奨めです。
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