「サウスバウンド」奥田英朗
映画原作本です。主演は豊川悦司
元過激派の父親と母親をもつ小6年の息子視点で物語りは展開して行きます。
学校に行く必要なんかないとだんげんする父親。
そのうちに事件に巻き込まれ、一家は東京を捨て、南の島へ行くという。
その場所は父のふるさとでもある沖縄・西表島。
常識の通じない父親はここでも大騒動を起こしてしまう。
実際いたらそりゃもう迷惑な父親ですが、カッコイイです。
途中に家族の問題とか学校での問題なんかも出てきます。
前半は特に、少年二郎が中心となります。
父親の後半の暴れっぷりは天晴れです。
このくそ親父が!と思う反面、くっそーカッコイイじゃねえかと思ってしまう。
「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ!」
コレ、結構名言だと思うんだけどね。
とにかくハチャメチャなカッコイイ父親と意外と肝の据わった母親。
反抗してたはずなのに、尊敬し始めちゃった子供達。
コレ、映画見たくなるよ。
この父親はアタシ的には豊川悦司か堤真一、阿部寛くらいが嵌りだな。
まず、でかくないといけないとこがあるし、迫力とボケも必要。
年齢的にもこの3人くらいかな。
今年読んだ中では、当たりの1つです。
お勧めです。読みやすいし。
PR