「ネバーランド」はドラマになったので知ってる人も多いかな?
原作は(といってもドラマ見てないけど)前半はかなり暗い。
そこでだめな人には多分、だめ。
挫折すると思う。ほんっとに暗い。
まず、全員の過去が暗い。語りが暗い。おいおいってくらい暗い。
大体、こんなに暗い過去の持ち主が集まる時点でおかしい。
でも、暗いのを乗り越えて、最後まで読めば、ラストは悪くないです。
後味は不思議と悪くない。
主人公はおそらく美国なんだろうけど、光浩のほうがメインっぽい。
感情移入はしにくいけど、光浩のキャラクターは割りと好き。
一番クールで一番重い過去で一番繊細な感じ。
美国と光浩が友人関係としてはいい感じだと思うけど。
ああいう感じが理想に近いかな?さっぱりした信頼関係。
暗くても平気なら、面白いと思います。
「ライオンハート」これは同じ恩田陸だけど、ぜんぜん違う感じです。
もろに恋愛もの、で、SFっぽくもあるかな。
簡単にまとめると、時を超えて何度も出会う男女のラブストーリー(くさい)
言葉っていうか文章はキレイです。
でも場面がいろいろ変わりすぎて、ちょっと読みにくいかな。
そんで、唐突なはじまりかたで、ええ!?って感じ。
え、いきなりですか?みたいな。
ゆっくり、でも短期間に読まないと話が分からなくなりそう。
でも、ちょっと台詞がくさいな。
切ないっつーか報われないっつーか。
巡り会うけど結ばれないっていう擦れ違うばっかりのラブストーリー。
まあ、ラストは、うん、まあ、お楽しみ?
悪くはなかったけど、夢中で読んだってことはなかった。
あたしにしては珍しく1週間かかったんじゃないかな?
このくらいなら2日で読むのが普通なのに。
まあ、ミステリーとは違うしね~。恋愛物は結構ゆっくり読むもんだし。
読んでも悪くは無いです。うん、すっごいお勧めってわけではないけど。